子どもと大人の“時間感覚”の秘密
「え、もう4月?」
「年々、1年があっという間に過ぎていく…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?

子どもの頃の1年は長くて、夏休みなんて“永遠”のように感じていたのに。
どうして大人になると、時間はこんなに加速して感じられるのでしょうか?
時間が早く感じる理由①:記憶の密度が薄くなる
脳が時間を感じる仕組みは、“記憶の量”と深く関係しています。
新しい経験や刺激が多いと、脳はそれをひとつひとつ記録し、時間が長く感じられるのです。
子どもの頃は毎日が“はじめて”の連続。
だから1日1日が濃く、1年が長く感じたんですね。
大人になると、生活がルーティン化し、似たような出来事が増えます。
すると脳は「これは前にもあった」とまとめて処理してしまい、
結果的に“あっという間だった”と感じるのです。
時間が早く感じる理由②:脳の“処理スピード”が変わる
年齢を重ねると、脳の情報処理のスピードや優先順位が変わっていきます。
過去の経験からパターンを学んだ大人の脳は、“予測”で物事を処理する力が強くなります。
これにより、新鮮な刺激への反応が鈍くなり、日常が“流れていく”ように感じやすくなるんです。
時間を“長く感じる”ための3つの工夫
日常に“初めて”を取り入れる
- 新しい道を歩く、違うコンビニに寄ってみる
- 食べたことのない食材・レシピを試してみる
- 新しい音楽ジャンルを1曲だけ聴いてみる
- 興味のなかったジャンルの本・動画を5分だけ見てみる
脳にとって小さな刺激=記憶に残る出来事になりやすくて、結果として「時間がゆっくり感じられる」きっかけになる
毎日“印象に残ったこと”を1つだけメモする
脳に“記録”を意識させるだけで時間の密度が変わる
ルーティンの中に“ちょっとだけ違う”を入れる
- 朝のコーヒーを飲む場所を変える、左手で歯を磨いてみる
- いつもと違う席に座って食事してみる
- 朝の飲み物を変えてみる(コーヒー → 紅茶/ハーブティー)
- 買い物メモに“お楽しみ枠”をひとつ加えてみる(例:普段買わないスイーツ)
- 通勤や移動中に、ひと駅分だけ歩いてみる
「意識しないと気づかない小さな変化」が、脳に“あれ?”を起こして時間感覚をリセットしてくれる
おわりに|時間の感覚は“気持ち次第”で変えられる
「時間が早い」と感じたとき、それは脳が刺激を受け取っていないサインかもしれません。
毎日をちょっとだけ意識的に過ごすことが、
“1日を長く、豊かにするコツ”になるのかもしれませんね。
実は僕自身も、会社員だったころは毎日がルーティンで、
気づけば1週間が一瞬で過ぎていました。
でも最近、AIという新しい分野にチャレンジし始めてから、
1日がとても“濃く”感じられるようになりました。
慣れた日常に少しの“変化”を足してみる。
そんなシンプルな工夫が、時間を取り戻す第一歩かもしれません。

ToonとRyoより
また、ふと思い出したら見にきてね🕰️✨