猫がカーテンに登るのはなぜ?「お部屋の高さ」に隠されたサバイバル戦略

「せっかくお気に入りのカーテンを選んだのに、気づけば爪の跡がボロボロ……」
「棚の上に登って、お気に入りの雑貨を落とされちゃった」
以前は睡眠不足にも悩んでいたけれど、今度はお部屋の悩み……
「高いところへのイタズラ」に頭を抱えていたのは私です。
私の飼い猫は、とにかく高いところが大好き。
どれだけ注意しても、気づけばカーテンレールの上で涼しい顔をしています。
実は、猫が部屋を「立体的」に使い倒すのは、わがままでも遊びでもありませんでした。
そこには、野生の時代から受け継がれてきた「生き残るための、あまりにも合理的な理由」があったんです。
猫が「高さ」を求めるワケ
ビヨンド美咲さん、困っているみたいだね。
実は猫にとっての『高さ』は、人間が思う以上に重要な意味を持っているんだ。
僕の愛猫のぷくを例に説明するよ。
高いところ = 「絶対安全なシェルター」
野生の世界では、地面は天敵に襲われるリスクが一番高い場所。
そのため、猫は本能的に「地面から離れること = 安全を確保すること」だと知っています。
高い場所にいるとき、猫の脳内ではリラックス効果のあるホルモンが出ているとも言われるほど、彼らにとって高所は心の安らぎポイントなんだ。
視界の確保 = 「司令塔の安心感」
高い場所から部屋全体を見渡すのは、自分のテリトリー(縄張り)に異変がないかを確認するパトロールの意味があるよ。
「すべてを把握できている」という感覚が、猫の不安を劇的に減らしてくれるんだね。
精神的な「優位性」の確認
多頭飼いの場合、より高い場所にいる方が「優位」であることを示す場合もあるけれど、一匹飼いでも「この家は僕のナワバリだ!」という自信を持つために、高いところを必要とするんだ。

猫が高い場所を楽しむための安全対策
猫にとって高所はリラックスできる場所ですが、家庭内では以下の2点に注意が必要です。
- 転落防止の徹底:
ベランダや窓には必ずフェンスや脱走防止ネットを設置しましょう。
「猫だから着地できる」という油断は禁物です。 - シニア猫への配慮:
加齢とともにジャンプ力が低下します。
お気に入りの高い場所へ無理なく登れるよう、ステップ(段差)を細かく設置して、関節への負担や落下の危険を減らしてあげましょう。
カーテン登りは「安心できる場所」が足りないサイン?
ビヨンドの話を聞いて、ハッとしました。
私の茶色の猫がカーテンに登るのは、私を困らせるためじゃなく、「この部屋で、もっと安心できる場所が欲しい!」という切実なメッセージだったのかもしれません。
猫にとって、高い場所へ登るルートがないお部屋は、人間でいうと「鍵のかからない部屋で寝る」ような不安な状態。
彼らの本能を否定して叱るのではなく、正しく満たしてあげることが、お互いに心地よいお部屋づくりの第一歩なんだと気づきました。
夏目美咲この子がカーテンに登るのを止めるんじゃなくて、この子が堂々と登れる『専用の特等席』を用意してあげればいいんだ……!
猫は「上」を見て生きている
猫の「高いところが好き」という本能。
これを知るだけで、ボロボロになったカーテンの見え方も少しだけ変わってきませんか?
もちろん、カーテンが破れるのは悲しいけれど(笑)、それは猫が「ここで安心して過ごしたい」と願っている証拠。
次回は、この本能を活かしながら、「おしゃれなお部屋と猫の幸せを両立させるコツ」について考えてみたいと思います。

おわりに
「うちの子も高いところが大好き!」という飼い主さん。
愛猫がよく登っている場所を観察してみると、彼らがその部屋のどこに「安心」を求めているのか、ヒントが見つかるかもしれません。
今日、カーテンの上にいる愛猫を見たら、「ここが好きなんだね」と思ってあげてください。
シリーズをまとめて読む
猫(猫そのものの習性・身体・行動)

猫と私(相互作用・生活のズレ・気づき)

私(人間側の暮らし・思考・改善)




